親善試合 ENG vs ARG


W杯欧州予選のプレーオフの熱戦が繰り広げられている中、観たのは親善試合の「イングランド vs アルゼンチン」
イングランドの相手としては最も面白い相手である。


そして親善試合とは思えないほど内容があった。特に終盤の逆転劇は見事だった。


イングランドにとって非常に意味のある試合だった。ほぼ本番と同じ布陣でアルゼンチンを相手にできた事、できなかった事、それが分った試合。
イングランドはこのレベルの相手と試合をすると、ハーフウェイラインを超えてボールをキープできない。ここが辛いところ。そしてあとは長いパスに頼るのみ。
(彼の所属するチームと同じく)攻撃の核はルーニー。個人で攻撃の崩しができるのは彼だけだ。
それとやっぱりベッカムランパード、ジェラードの同時期用は無理があるのでは。3人とも同時に使うと、この試合のようにズルズル下がってしまい単なる守備的MFになって持ち味を失ってしまう。
しかしそれでも点を取ってしまうのがイングランドの強み。(あんまり役に立つとは思えなかったw)途中出場のクラウチの高さが生きた。高さのないアルゼンチンディフェンスは混乱し、空中からのボールで縦続けに2点を失う。オーウェンのゴールのアシストをしたジェラードのクロスは凄かった!あれはイングランドだけの武器。
本大会での優勝は難しいだろうが、期待はしている。


アルゼンチンは相変わらずいいサッカーをしていた。個人個人でボールを持てるし、パスとドリブルのバランスもいい。(イングランドと違って)何でも出来る選手が揃っているので、攻撃も多彩だ。攻撃の多彩さでは世界一なのでは? 随所で見せる守備の強さと上手さも健在だ。あの長ったらしい名前のキーパーも良かった。
あとリケルメ*1。上手い。憎たらしいくらいに上手い。そして冷静である。


白熱したが特に汚いプレーもなく見て楽しい試合だった。フジの解説&実況もウザさがまったくなくて良かった。これなら次も観よう(聞こう)と思う。

*1:リケルメが下がったからイングランドは勝てた