来シーズン以降の展望

12/13シーズンのチャンピオンズリーグバイエルン・ミュンヘンの優勝で終わった。試合は楽しんで観ていたが、それでも心の中ではユナイテッドと比較してしまう。あのプレーをユナイテッドはできるだろうか。あのボールキープができる選手はいるだろうか。
結局チャンピオンズはグループリーグで強いと思ったチーム(BM、ドルト、マドリー、バルサ)がそのまま強かった。同じサッカーを続けられたチームが強かった。ユナイテッドはその4つのチームとは差がある。同じレベルではない。選手能力というより戦術に差があった。

ユナイテッドやはり最終ラインが低い。フィールドの人口密度で負け、ボールポゼッションでも負ける。バランスを取りながら、別の言い方なら安全第一のサッカーだと、ある程度のレベルまでのチームにしか勝てない。チームとしても個人としてももっと前でプレイを出来るようにならないと強くはなれない。マイボール時にサポートが欲しい。一人で無理やりキープできるのはファンペルシーだけだ。それで引きつけずにすぐに右サイドのヴァレンシアにパスを出してしまう。前にスペースに余裕のないヴァレンシアは詰まってしまう。いつものパターン。それでも強引にドリブルで前に行こうとするが、失敗するケースが多い。特に今シーズンは多かった。ヴァレンシアだけの問題ではない。全体の動きが少ない。動いてスペースを作らないと、ドルトムントに比べたらここが圧倒的に劣る。


来シーズンのプレミアリーグ

3強すなわちユナイテッド、シティ、チェルシー。実は3チームとも監督が代わる。
ユナイテッドは選手層の厚さが武器。未完の大器とか爆発力があるとかじゃなくて、実際に試合に使える選手が多い。登録選手25人で決めるならならナンバー1だ。これは1シーズン戦う上でとても大事な事。CBが固定できたら大崩はしないはず。新監督のモイーズが選手から信頼されるようになれば少なくとも強さは維持できると思う。逆にルーニーを失うと戦いが非常に厳しくなるだけでなく、面白いサッカーへの期待も持てなくなる。
5人ならシティかな。でも実は意外とFW以外は層は厚くない。スタメンを見てもレベルに差がある。ヤヤ・トゥーレなど数人の選手に頼るサッカーで、その選手が居なかったり調子が悪かったりすると途端に弱くなるのがシティ。個性的な面々が新しい監督の下で1つになれるかどうか。マンチーニはよくまとめていたとは思うが。。
15人くらいの戦力ならチェルシー。各ポジションを見てもリーグで1,2位を争うほどの実力者がそろっている。国外のチームでもここまで強力なメンバーのチームはほとんどないはず。エースストライカー不在、サイド攻撃がなく攻撃が遅い=点が入らない、ジョン・テリーが居ないときの守備リーダー不在、などの問題が解決できたなら国内リーグも他のタイトルも望めるはず。
あとはアーセナルかな。毎年そこそこ強い(笑)。十数年に渡り上位をキープし続けているベンゲルのチームはすごい。「常に」って言うのがえらい。来シーズンは補強もするらしいから、新監督に代わってどうなるかわからない3強がつまづいたら、アーセナルは優勝するかも。


最後に各々に一言

ファギーお疲れ様
ファンペルシー 優勝を決めた試合のスーパーボレーはすごかった!
キャリック 75点*1シーズン=大活躍だったがさらなる活躍を期待
ルーニー 残れ!そして得意のやや左攻撃的ポジションに固定!
香川 来シーズン一番期待できるテクニシャン
ジョニー・エヴァンス 過小評価されていると思う。スタメン定着して奴ら(誰?)を見返してやれ
ラファエル もう少し
クレバリー もう少し!
アンデルソン 継続性を
ナニ 確実性を
ウェルベック 潜在能力No.1? ちゃんとした体勢でキック!
デヘア 怪我だけしないで
スコールズ お疲れ様

ファギー勇退

ファギーがついに監督を勇退。もう少しやるのかと思っていたので驚いた。
俺は2000年春からユナイテッドを見てきたので、当然ファギーのユナイテッドしか知らない。130年を超えるクラブの歴史でユナイテッドは20回の国内リーグ優勝をしているのだが、その内13回をファギーは監督として獲得している。これは本当にすごい事だ。ユナイテッドが今の名声を得ているのも彼の力が大きい。お疲れファギー。今まで文句を言ってごめん(笑)。

後任はニュースによるとデイビット・モイーズユルゲン・クロップジョゼ・モウリーニョあたりらしい。モウは嫌だ。敵としては面白いけど。
個人的かつありえなさすぎる人事としてベンゲルはどうw。昔*1っから思うけど、ユナイテッドとアーセナルってお互いの弱点を補完しあっているように思う。若さとテクニックと単調さ、勝負強さ・粘りと選手層。もちろん100%ないけどね。

*1:2000年ごろ

監督の差

今朝のマドリー戦。大試合になるほどファギーは変な用兵をするが、今回もやりやがった。スタメンのギグスの名を見て勝てる気が一気に失せた。ナニ、ウェルベックギグスのへんちくりんな2列目なんて試した事ないのにいきなり使うとは!
試合内容は予想と違うものだったが、結果は試合開始前の嫌な予感が当たってしまった。残念至極。

第1の敗因はもちろんあのレッドカードだがそれ以外にも要因はある。やはりベンチワークには疑問が残る。27歳のルーニーを使わず39歳のギグスを使うのは無謀だ。ギグスはいいプレーヤーでいいプレーもするが、試合トータルで見たとき、39歳の体力で総合力のあるチーム相手にどこまで仕事ができるのか。
控えメンバーにも大いに疑問があった。守ってカウンターの戦術なのに守備のできるアンデルソンがベンチにいないのは理解できない。香川はいい選手だが先発で使わないのだったらベンチからも外すという現実的な選択はなかったのかな。香川は守備固めにもパワープレイにも不向きだし、途中から使う場面は想像できない。それでも香川をベンチに入れるのだったら、チチャリートアシュリー・ヤング、ヴァレンシアを3人とも入れておく必要はなかった。攻撃の選手ばかりだ。
ナニが退場したときまだ1-0だった。1点を死守するのが最善の方法だった。RVPウェルベックギグスの3人の誰かと、ベンチに置いておくはずのアンデルソンを代えて中央を固めるべきだった。
同点にされたあとも交代が遅い。解説者粕谷が言うようにヴァレンシアを使うのが遅すぎた。頭に血が上って最善の行動を取れなかった。

この試合、ナニが退場にならなくても点は取られていたように思うし、負けていたかもしれない。しかし言った通り勝利にもっとも近い用兵だったとは思えない。出場した選手はよく戦った。戦術も悪くなかった。問題はスタートとベンチのメンバーだ。持てる戦力を最大に使った相手指揮官モウリーニョとは違った。モウはさすがだ。
ファギーはチーム作り、闘争心の植えつけ方などは超一流だが、試合采配に関してはダメだ。これは改善されないだろうけど。

勝てる可能性があっただけにとにかく悔しい。ただチームには若い選手も多い。さらに強くなってCLの舞台に戻ってきてほしい。 

マドリー戦

好調のチーム同士の対戦。前回よりユナイテッドはコンディションがいい。前回とまったく同じスターティングメンバーでいくだろう。と、思ったらジョーンズが間に合わず。これは痛い。代わりはクレバリーアンデルソンだろう。対人プレイに強いアンデルソンに賭けたい気持ち。
4強に残っているFAカップなんだが、スカパーでの放送はない、たぶん。CLに敗退するとスカパーはリーグ戦だけになってしまいコストパフォーマンスが著しく悪くなる。これは避けたい。相手は強いが頑張ってほしいものだ。
期待するのは全員だが、1人名をあげるとウェルベック。今シーズンの途中までは「なんでこんな選手使うねん」と能力に疑問だらけの選手だったが、最近は少し非凡さも見せている。ほかの選手にないプレーができる。前回のマドリー戦でも相手は嫌がっていたし。違いを見せてほしい。

土曜日のノリッジ戦

近ごろ結果は出ているものの快勝というのがなかったユナイテッドだがこの日は久々のゴールラッシュ。次のマドリー戦に備えてのぬるい試合だったのだが、香川のテクニックが土曜日の夜、俺を眠らせなかったw。いやぁ、香川は上手い。惚れ惚れする。ああいう選手はめったにいない。特に3点目の絶妙のボールタッチからの抜け出しは見事。やはり香川は相手ペナルティエリア付近でプレーさせたい。シュート3本で3得点だからな。決定力はRVPルーニーチチャリートと並ぶ。ウェルベックなんてシュート入る気がしない(笑)。
この試合は相手が引いてくれたことで中盤の余裕が生まれ、キャリックの高速パスが生きた。プレッシャーのかからない状態だとキャリックは光る。
問題はプレスをしてくるチームが相手の時だな。ユナイテッドのフォワードはよく守備をするが、中盤の選手はそんなに守備力も走力もない。さらに最終ラインもすぐに下がっちゃうもんだから、その前のスペースをカバーすべくキャリック等のポジションが低くなる。そうなるとボールを持てなくなる。ボールを持ててもゴールまでとても遠いので、どうしても確率の高くないロングボールに頼ってしまう。
強くなるにはディフェンスラインを上げるというのが、1番の目標だと思うんだけどな。急には無理だけどね。

1冠確定?

下書きしたのにされていない。たまにしかしないから操作を忘れている。わけわからん。

要は、ユナイテッドは今シーズンのプレミアリーグはもらった!という事と次のCLマドリー戦の展望をどうのこうの言いたかったのだが、消えてしまった。

めんどくさいので予想スタメンのみ書く。
怪我がひどくなければジョーンズが頭から出そうだけど、あえてジョーンズなしのパターンを。
ファンペルシーのワントップに下がり目の左がルーニー、右がウェルベック、中盤が香川、キャリッククレバリー
ディフェンスは普通にエブラ、ヴィダ、リオ、ラファエル、デヘア。

今シーズンいまいちのヴァレンシアより、ようやく少しだけ役に立つようになってきたウェルベック。ドリブルがワンパターンのヴァレンシアより止めにくいかも。

自陣に引き篭もるスタイルでは勝ち目がないのである程度はディフェンスラインを上げる。相手のカウンター対策はラファエル。と言うかラファエルしか対抗できない。ラファエルは守備意識高めで。ほかの3人はパスワークに積極的にからむ。
香川は途中から出てくる事はないはず。相手にボールを持たれているとあまり役に立たないので、香川を出すかぎりは積極的に前に出る。最近のプレミアリーグの「前半は押し込む。後半はバランスを保って逃げ切る」という勝ちパターンを使いたい。
攻撃はできるだけ中央で。いつものように簡単にサイドに振らない。ひきつけてからパス。たぶんマドリーがそうしてくる。
あとは決定力かな。相手キーパーは経験のあるカシージャスじゃないのだから、シュートは打たないと損だ。

ユナイテッドは最近調子いいけど、それでも劣勢だと思う。選手能力では劣る。このクラスを相手にすると歯が立たずに負けてしまう事が多かったが、この試合では今までとの違いを見せて欲しい。キャリックに期待する。

シティ戦(マンチェスター・ダービー)

前半は全体的にポジションが低めのユナイテッドが、中盤から一気に敵陣に侵入する素早い攻めを見せる。1点目は左サイド、ファン・ペルシーとアシュリー・ヤングのロスのないコンビネーションからルーニーへ。それをルーニーが巧みに決めて先制。2点目は右サイド。1人ではヴァレンシアとラファエルは止められない。ラファエルが余裕のポジションからルーニーにパスを送り、ルーニーこれを決めて2点目。
今のところ、この試合のメンバーとフォーメーションのユナイテッドがもっとも良い。ディフェンスラインは高くないが、その前のスペースをキャリッククレバリー、そしてルーニーが献身的にカバー。派手さはないが相手に自由を与えない。攻撃時は4-4-2だとサイドの選手、ヤング&エブラ、ヴァレンシア&ラファエルの連携がよくスムーズにボールをつなげる。サイドハーフのいない形だと特にエブラが全然上がれない。
後半に入ると個の力に勝るシティが攻勢に。シティの選手も気合が入っていて特に攻撃陣は良かったが、前半早い時間帯のコンパニー退場と役に立たなかったバロテッリの存在が痛かった。それがシティの敗因。
だがそれでもわずかなスペースを狙い、ユナイテッドの選手を引きずりながらも前に進めるシルバやアグエロは脅威だった。ユナイテッドの選手はよくこれについていったと思う。シティの攻撃は、みんなドリブルができるので足元にボールを収めてから勝負するパターンが多い。あれにダイレクトプレーが絡むとかなりやばいんだが。
最後のファン・ペルシーのフリーキックは決めるような気がしていた。今シーズン(昨シーズもだけど)ファン・ペルシーの決定力はすさまじい。ここまでレベルの高いフィニッシャーはファン・ニステルローイ以来だ。もちろんニステル同様ペルシもゴールだけの男ではないが、頼りになります。最初獲得したという話を聞いたときは、欲しいというよりライバル(シティね)に取られたくないからだろとも思ったものだが、意外とユナイテッドに合っているようだ。このままの調子で最後まで行くとは思えないけど、大事な試合には必ず居てくれ!

この日のユナイテッドは全員が良かったと思う。さすがに昨シーズン痛い目にあわされたライバルが相手だと違う。今シーズンで一番内容がよかった。引き分けで終わっていてもそう思っていただろう。シティが最初からテベスを使っていたら、シティよりもさらに強い相手だと今のユナイテッドは苦戦するだろうが、まだまだ伸びしろはあるユナイテッド。成長できると思う。いい試合だった。