W杯欧州予選


イングランド 4−0 北アイルランド


北アイルランド? 知ってる選手いないぞ!・・・に快勝。
一方的な展開だった。解説者の風間八宏氏が言うとおりイングランドの速いパスに相手は何もできなかった。

この圧倒的な内容に本大会の躍進も期待できるかと言えばそうでもない。

  • まずやはりこの相手、北アイルランドは弱い。
  • イングランドの中盤は攻撃的な選手ばかりである程度強い相手に機能するとは思えない。
  • 選手それぞれフリーだといいパスが出せるが、相手に寄られると後ろに戻してしまう場面が多い。
  • 攻撃の基本がパスで、ドリブル突破があまり期待できない。
  • FWはスピードタイプばかりで「的」になる選手がいない。ボールキープもそれほど上手くない。

この日のイングランドの展開力は素晴らしかった。(特にベッカム,ジェラード、ランパード)
しかし1対1にもっと強くないことにはさらに上は目指せない。イングランドの選手は全体的に見ても相手に寄せられるとすぐにボールを戻してしまう。がんばるのはルーニージョー・コールくらい。寄せられても我慢してボールキープ。これができると本当に強くなる。

なんか勝ったのにイチャモンばかりだが、イングランドの長所を個人的に上げると

  • センターバック 質量ともに充実している。得点力も高い。世界で5本の指に入るのでは?
  • 中盤の得点力 ランパード,ジェラードそれにベッカム,ジョー・コールのシュート力は相手にとって脅威。
  • 選手の年齢 経験が多い割に若い選手が多い。お互いのプレイを知っているのも強み。


確かにいい選手がそろっている。本大会出場は間違いないだろうから,その本大会での活躍を期待するのみ。
強豪相手でも臆せず前に出て欲しい。
この北アイルランド戦でも、攻撃に人数をかけると場面場面での選択肢が多くなる。厚みのある攻撃ができる。攻撃力の高いランパード,ジェラードが上がってくると相手ボランチもそうそう上がれない。速くて正確なパスが出せる選手がいるのでグラウンドを広く使ってゲームを支配できる。
これらは2002W杯やEURO2004イングランド代表のように守備一辺倒の下がり下がり布陣だとできまい。


もう自陣に引き篭るだけのイングランド代表は見たくない・・・・