3シーズン連続で

見事にリーグ優勝を決めたユナイテッド。おめでとう。
今シーズンは全試合を観戦したわけではない。それでも優勝して喜ぶ選手や監督達を見ると嬉しくなってくる。やはり自分はこのチームが好きなようだ。
優勝の要因は総合力とクラブの名前が持つ重さ、かな。圧倒的にボールを支配するでもなく、点をたくさん取るわけでもない。ライバルのチェルシーリヴァプールアーセナルに対しても負け越している。それでも優勝できたのは「頑張る」選手が他のチームに比べ多かったのと、持ち前の勝負強さが健在であった事だろう。
色々な戦い方ができるのも今のユナイテッドの強みだ。10年前は1つの戦い方しかできなかったが、監督サー・アレックスも経験を積み、見事に高い柔軟性を持つチームを作りあげた。
ファギーの野心・情熱は枯れることがなく、そしてチームの成長は止まらない。




最後に軽く、主要選手にコメントを残すと


1.ファン・デル・サール
まぁまぁかな。安定していた。
最高のGKで今のユナイテッドの黄金期を支えているが、さすがに来期以降は今までほど頼りにはできないでしょう。


2.ギャリー・ネビル
怪我のためあまり出番はなし。出たときも試合勘が戻ってない感じでイマイチの出来だった。正直、ラファエルは攻守にまだまだのレベルなので、彼に2年前のパフォーマンスが戻ることを期待したい。


3.エブラ
怪我で戦前離脱をしていた時期もあって、過去2シーズン程の活躍ではない。今シーズンは手数をかけた攻撃があまりできなかったので、左SBの彼の有効なオーバーラップが少なかった。
それでも攻守にレベルの高い選手であることに疑いはないので今後も期待。大口なのが気になるが(笑)。


5.リオ・ファーディナンド
彼も怪我で試合を離れれることが何回かあった。それでもエバンスや他の選手がその穴をよく埋めてくれたシーズンだったが、一級のアタッカーを抑えるのはやはりリオでないと出来ない。


7.クリスティアーノ・ロナウド
特定の人物には高確率でドリブルを止められる、無意味なトリックプレーでボールを失う、守備をあまりしない、と言った持ち前の欠点を発揮しながらも、ピッチ外で散々話題を振りまきながらも、彼はよくやった。いま1つ決定力のないチームにあって直接ゴールネットを揺らす彼の存在は大きい。彼はユナイテッドのエースストライカーだ。本人の意思を尊重したいけど、本音は移籍しないで欲しい。


8.アンデルソン
古い表現だけど「中盤の潤滑油」。とにかく動きまわり、攻守に活躍。シーズン終盤からレギュラーメンバー扱い。これから得点力をつけるなどさらにレベルアップして欲しい。


9.ベルバトフ
評価をするのが一番難しい選手。ルーニークリロナテベスらが持つ獰猛さを感じない。一応センターフォワードなのにシュートが少ない。クリロナと言えば凄まじい威力のシュートを蹴るイメージが湧くし、ルーニーテベス、パクなら猛然とボールに向かう姿を思い浮かべる。だがベルバトフのイメージは、1人優雅にボール遊びをする姿。1人だけ違う(笑)。だけど今シーズン全然ダメだったかと言ったらそうではなく、高いボールキープ力を生かして多くのチャンスを作ってくれた。素晴らしいボールタッチ。テクニックだけで言ったら彼がチーム内で頭1つ抜けている。本当のテクニシャンは彼だけだ。ベルバトフが入って本当に今までと違った強いサッカーができるのは来期以降だと思う。


10.ルーニー
いかつい外観に似合わないテクニックとセンスの持ち主。運動量、ディフェンダー顔負けの守備、決定的なラストパス、正確なサイドチェンジ。全てが素晴らしい。今シーズンは特に良かった。MVP級の活躍をしたと思う。毎年思うことだけど、ゴールがもう少し欲しいなぁ。


11.ライアン・ギグス
先発で出場することは少なくなったが、それでも存在感は抜群。ギャリーとスコールズが力を発揮できない中、プレーと存在でチームを引っ張ったと思う。ただ昔とメンバーが変ったせいか、彼と回りの選手の動きにずれが多いのが残念なところ。


13.パク・チソン
彼もサボらない選手。全員攻撃全員守備(クリロナ除く)のユナイテッドらしい選手。昔あったトラップの大きさも解消されつつある。ライバル?のナニを彼方に追いやった。ルーニーと相性が良くてお互いのチャンスをよく作る。そして2人ともよくゴールを外す(笑)。


15.ビディッチ
東欧から来た屈強な傭兵。体を張ったプレーでシーズンを通じて活躍。セットプレーからの貴重なゴールも印象に残る。たまにミスもするが、総合的な貢献度から判断すると今シーズンのユナイテッドのベストプレーヤーは彼でしょう。


16.キャリック
地味だけど今やチームに欠かせない存在。正確で球脚の速いパスが出せるのが長所で、シュート力もある。今シーズンは攻守両面において成長した。来シーズンも大いに期待する。


17.ナニ
クリロナを失った場合、手薄になるサイドアタッカーになる貴重な選手。身体能力・技術共に高く、期待をしていたのだが・・・。ポジション争いに敗れ、現在は移籍しそうな選手ランキングNO.1。まぁ出番がないのなら移籍したほうが彼のためなんだけど。


18.ポール・スコールズ
今シーズンはイマイチ。ミスも多かった。ただボール扱いや、気の利いたパスなど彼にしかできないプレーはある。個人的に大好きな選手なだけに活躍を期待する。


22.ジョン・オシェイ
サッカーで最も重要な技術=ボールトラッピングがチームの中で1人抜けてヘタクソである。ユナイテッドのようなビッグクラブに居るのが不思議なくらい。でもさらに不思議なことにこれが案外活躍する(笑)。色々なポジションをこなしチームの穴を埋める。彼はいい奴だ。


23.ジョナサン・エバンス
結構試合に出ていたけど、ごめんあんまり覚えてない(笑)。でも覚えてないってことはセンターバックとして致命的なミスもなく無難にプレー出来ていたという事。と、無理矢理褒めておく(笑)。


24.ダレン・フレッチャー
選手層の厚いユナイテッドのセントラルミッドフィールダー陣。そんな中で当初彼は半ば戦力外だと思っていた。それが腐らずによくぞここまでやったもんだ。試合に出続けることで実力が上がったと思う。攻守のバランスよく動き回る。彼はユナイテッドの栄えあるスターティングメンバーだ。チャンピオンズリーグ勝戦に出られないのが残念。


32.カルロス・テベス
真面目なプレーヤーでプレーの正確さはルーニークリロナを上回る。簡単にボールを失わない。そして執拗なボールチェイス。あれが相手チームの体力を奪っていく。
ただ、得点するなどわかりやすい活躍が少ないのは、彼がいつもフルパワーで頑張るので逆に動きが読みやすく捕まえやすいのでは、と考える。
移籍するかどうかだが、彼が完全スタメンを望みユナイテッドに残る意思がないのなら移籍させてやっていいと思うけど、そうでないのなら、彼が残りたいと思っているのなら、ぜひサインをしてやって欲しい。人には愛着というものがある。テベスはプレーも風貌も大好きなのだ。